リバティーコーチングでは、社会貢献活動の一環として、青少年向け次世代教育プログラムPX2を積極的に推進しています。また、PX2に限定されることなく、青少年に対してコーチングのコンセプトを人生で役立ててもらえるような関わりを広く行っております。そういった活動報告をたびたびさせていただいておりますが、それに伴い「私もPX2を子どもたちに届ける活動をしたい」という声をよくいただくようになりました。中でも「私もPX2のファシリテーター(FT)になりたいです」という声をよく耳にします。
PX2では、BWFインターナショナル認定ファシリテーター(以下ファシリテーター)が重要な役割を担います。そこでこの記事では、改めてPX2についてご紹介し、PX2ファシリテーターになるための道筋について、また、青少年にコーチングのコンセプトを届ける私たちの活動についてもご紹介したいと思います。
目次
次世代教育プログラムPX2とは
PX2とは、全12STEPを通して人間の脳と心の働きについて学習し、人生の様々な分野で成功していくための「考える技術」を身につける次世代教育プログラムです。その理論は、最先端の認知心理学、社会学習理論、教育理論、昨日脳科学などの学問的成果に基づいて設計されています。また、元祖コーチ、ルー・タイスが指導し、結果を出してきた40年以上におよぶ期間の成功事例から得られた方法論もふんだんに取り入れられています。
PX2を学ぶことで、青少年は自分の内側にある可能性に気付き、大きな夢を実現していくことができるようになります。
日本では、世界の教育の高度化を目的とした非営利団体であるBWFインターナショナルがPX2プログラムを展開しています。
ルー・タイス
Lou TIce
ファシリテーターとは
PX2ファシリテーターマニュアルによると、求められるファシリテーター像は以下のように説明されています。
一般財団法人BWF インターナショナルの求めるPX2 ファシリテーターとは、受講者である青少年の興味を引き出し、理解を容易にさせて深い洞察を促す存在です。言い換えれば、皆さんの役割は PX2 におけるコンセプトを、青少年が理解して自身の行動に取り入れやすくすることです。PX2 ファシリテーターは、受講者がDVD やテキストによって学習を進める時の、ガイドあるいは介助者として働きます。重要な項目を分かりやすい言葉で説明し、ディスカッションを誘導し、グループ演習がスムースに行われるようにリードしましょう。PX2 ファシリテーターとしての仕事は、プログラムで示されたコンセプトと青少年の具体的な要望やチャレンジとのギャップをなくし、架け橋となることです。
ファシリテーターは、ファシリテーションを通して青少年がルー・タイスの教えるコンセプトを理解するための場のマネージメントを担います。ファシリテーターはティーチャーではないということです。もちろん、青少年が学びや気付きを得るために、補助的な解説を加える場面はあります。しかし、あくまでティーチャーはルー・タイスであり、ファシリテーターはその指導効果を最大化させることが役割となります。下図でファシリテーターの役割をモデルとして図示しています。
ファシリテーターには、たいへん大きなやりがいがあります。ルー・タイスの指導効果を最大化するするためにできることはすべて行うという真摯な態度と、実際の現場での行動が常に求められるからです。個性あふれるさまざまな青少年を前にして、決して同じ状況の生まれないPX2の場をその都度で創り出していく醍醐味は他ではなかなか得られないものでしょう。
ファシリテーターになるための道筋
BWFインターナショナル認定PX2ファシリテーターになるためには条件があります。以下、それについて説明をします。
ファシリテーターになるためには、ファシリテータートレーニング(PX2FTトレーニング)を修了する必要があります。ファシリテータートレーニングを受けるためには、それ以前に3つの講座を修了しておく必要があります。PX2とTPIEとTICEです。下図はその流れを図にしてあらわしたものです。
それぞれの講座の違い(講座名称、日数、カテゴリ、主催団体)は下図のとおりです。
各講座の修了を必要とするそれぞれの理由は以下の通りです。PX2は、ファシリテーションをするためには、まず自身が受講者として参加する経験が必須であるというごく当たり前の理由です。TPIEは、ルー・タイスの教えるセルフコーチングのシステムをさらに深く学ぶため必要であるという理由です。TICEは、自分にだけではなく、対人へのコーチングという局面でルー・タイスのコンセプトを活用するレベルまで理解しておく必要があるという理由です。ただし、厳密に言えばファシリテーションとコーチングは別のものなので、対人へのコーチングの知識・技術を直接ファシリテーションの中で活用するというわけではありません。
リバティーコーチングの提供するTPIEディプロマ認定コースの情報は、こちら画像をクリックした先のページでご確認下さい。
リバティーコーチングの提供するパフォーマンス・エンハンスメント・コーチング認定コーチ養成講座の情報は、こちらの画像をクリックした先のページでご確認下さい。
ファシリテーターの具体的な活動
ファシリテーターの具体的な活動についてご紹介いたします。以下のような活動があります。
- PX2プログラムの開催機会のニーズのリサーチ
- PX2プログラムの事前説明、提案
- PX2プログラムのファシリテーション
- PX2プログラムプロジェクトディレクター
- PX2プログラム導入後のアフターケア
- 教育関係者、スポーツ指導者との協働、連携プロジェクト推進
- 教育の問題、教育の歴史、他の教育プログラム、他国の教育等に関するリサーチ、研究、発表
ファシリテーターの資格を取得して行う活動といえば、通常は実際にプログラムを行う際のファシリテーションを想像されると思います。しかし、ファシリテーションは数あるファシリテーターの活動の一部に過ぎません。上記は実際に報告されているファシリテーターの活動例です。もちろん、すべてのファシリテーターがこのような活動をしなくてはならないというわけではありません。しかし、資格取得後の活動のイメージが湧きにくいという話も聞きましたので、例としてご紹介させていただきました。
また、現在はこれ以外にも、青少年にコーチングのコンセプトを伝えて人生を向上させてもらうというゴールに合致する新しいアイデアが日々クリエイティブに生まれていっています。ファシリテーター自身がコーチングのコンセプトを使い、クリエイティブに出来ることを創造していくこともその活動の醍醐味であると言えます。
PX2の開催
PX2の開催方式にはオープン開催とクローズド開催の2種類がありますが、ここではクローズド開催について説明いたします。
PX2クローズド開催には、主に3者が関わっています。プログラム導入者(導入団体)と、ファシリテーターと、BWFインターナショナルです。プログラム導入者は、PX2の導入を決め、ファシリテーターに導入依頼を出します。導入依頼を受けたファシリテーターは企画を立て、BWFインターナショナルに導入依頼の書類を提出し、承認を得てプロジェクトを推進します。プロジェクト推進を行う役割をプロジェクト・ディレクター(PD)と呼び、ファシリテーターがその役割を兼任する場合はファシリテーター・ディレクター(FD)と呼びます。ファシリテーター(ファシリテーター・ディレクター)は、事務作業をBWFインターナショナルと協力しながら進め、開催から実施、事後処理までを担当します。
この3者がそれぞれの役割を担い、効果的に協働することでPX2プログラムが行われます。
私たちの見ている未来の映像
ルー・タイスのコーチングがPX2として本格的に日本に上陸して、約10年が経ちました。そして、ルー・タイスが逝去して約6年が経ちました。その間にも様々な教育問題が浮上しては世の中をにぎわしています。文部科学省が音頭を取り「主体的・対話的で深い学び」の実現がゴールとして掲げられ、各関係団体がその対応に追われています。その多くは、マインドを前提としたものではないため、議論が錯綜し、本質的な解決策が見出だせずにいるように思えます。
「すべての青少年が自由意思で生き、素晴らしい未来を創っている」これがわたしたちの見ている映像であり、それはルー・タイスが遺したPX2の目指しているものと大きく乖離していないと考えています。ルー・タイスをはじめとして、苫米地英人博士や、PX2が日本にやってきた初期の頃から様々な形で関わってくれた諸先輩方、事務局の方々、そしてこれまで受講してくれた青少年たちすべてのおかげで、今もなおPX2を学ぶ場が維持されています。そういった縁に感謝をしながら、わたしたちはPX2を通して青少年が素晴らしい未来を創るお手伝いをするために、具体的な活動を続けています。
わたしたちの活動にはまだまだ仲間が必要です。ぜひこの活動に興味を持たれた方は、何らかの形で関わっていただけると幸いです。
PX2に関する詳しい情報は、以下の画像をクリックしてBWFインターナショナルの公式サイトをご確認下さい。
PX2導入依頼、ファシリテーターの活動になどに関するご要望・ご質問等は、こちらの画像をクリックした先のフォームからご連絡ください。
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