2017年12月27日、28日に福島県いわき市にて、株式会社メディエンス様主催による、青少年向け次世代コーチングプログラムPX2を行って参りました。対象となったのは、スポーツに取り組む子どもを中心とした青少年でした。
そのレポートを掲載いたします。
目次
PX2とは
PX2とは、全12ステップを通して学ぶ、青少年向けの次世代教育プログラムです。
二日間かけて人間の脳と心の働きを学ぶことで、人生の様々な分野で成功していくための「考える技術」を身につけます。元祖コーチ、ルー・タイスが遺したコンセプトを青少年向けに学びやすいように組み上げられた、極めて教育的効果の高いプログラムです。
日本では、世界の教育の高度化を目的とした非営利団体であるBWFインターナショナルがPX2プログラムを展開しています。
リバティーコーチングでは社会貢献活動の一環として、PX2の推進を積極的に行っています。
【1日目】オリエンテーション、STEP1〜STEP6
1日目は、オリエンテーションから始まり、STEP1〜STEP6が進められました。担当は高嶋芳幸ファシリテーターでした。
STEP1ではこのプログラムに対する高い期待感が醸成されます。STEP2〜5では私たちのマインドがどのような仕組みになっているのかを学んでいきます。そして、STEP6では、どのようにマインドを使っていけば良いのかの大きなポイントがひとつ提示されます。ここにきて子どもたちの中には、1日目に学んだことはここにつながってくるのかという驚きと共に、早速使ってみようという行動への欲求が生まれてきます。明日への期待感とともに1日目が終了しました。
和やかな雰囲気で進むオリエンテーション
絶妙なタイミングでのフォローを入れる上杉絵理香ファシリテーター
【2日目】昨日からの振り返り、STEP7〜STEP12
2日目の担当は上杉絵理香ファシリテーターでした。昨日の振り返りは、円になってそれぞれが1日目の学習の後、どのような過ごし方をしたのかについての報告がなされました。みな一様に、それまでは気付かなかった自分の一側面と、よりよい自分の姿を発見していました。STEP7〜STEP12では、マインドの使い方を様々な側面から学んでゆきます。多面的にマインドの使い方を学ぶことで、「自分で自分のマインドをマネージする」体感が受講者の中へとインストールされていきました。
受講者の発見を暖かくバックアップする上杉絵理香ファシリテーター
ワークをやりながら説明するファシリテーターたち
エンディング
エンディングでは、子どもたちそれぞれの前向きな感想が述べられました。例外なく全員にPX2への深い満足を感じていただきました。また、単に満足しただけではなく、明日から実際に行動することができるアイデアが生まれてきているようでした。ファシリテーターの挨拶が終わった後、2日間子どもたちを見守っていた田島大輔マスターファシリテーターから「これからは仲間として一緒に世界を良くしていきましょう」というメッセージが送られ、子どもたちのエフィカシーが高まった感動とともに幕が閉じました。
参加者の声
参加してくれた子どもたちからは以下の様な声が寄せられました。
- 「やらなくてもいい」を「やりたい」に変えるという考え方は斬新でした。友達にも教えて一緒に頑張っていけるようにします
- ワークで困った時に何度も助けていただいてありがとうございます
- 競技に対する姿勢が変わりました
- もっと自分に自信を持って良いのだとわかりました
- ポジティブなセルフトークができるようになりました
- ネガティブな考えをしていたが、ポジティブに考えられるようになった
- 見えていても見えていないものの存在に気づきました
- 幸せをイメージすれば幸せになれることを知れました
- 人生は全て自己責任だとわかりました
- 将来が変わると思いました
- とてもいい体験が出来ました
- なんでもポジティブに考えられるようになりました
FT(ファシリテーター)体験談
高嶋芳幸FT(1日目)
PX2に参加してくれる青少年たちは、みなひとりひとり違った個性を持っています。そして、そういった個性を持つ青少年たちが創り出す場も、やはりその瞬間しかない個性を持っているものです。
わたしたちファシリテーターは、ルー・タイスが教えるコーチングのコンセプトが青少年に届くような橋渡しを行います。そのために、様々な準備をして、本番に望みます。本番までに、どのような場になれば青少年たちが深いレベルでルー・タイスのコンセプトを学んでくれるのか、あるいは、どうすれば自発的に自らの可能性を発露してくれるのかをビジュアライゼーションしながら、準備を行います。
しかし、さきほども述べたように、受講者である青少年はひとりひとりが違う個性を持っています。また、青少年たちは、PX2でルー・タイスに出会いながら一瞬ごとに成長をしていきます。その意味で、本番までにしてきた準備のほとんどは意味をなしません。もちろんこれは、準備の意味がないということではありません。準備にとらわれるべきではないということです。
今回参加してくださった青少年たちも、ひとりひとりが違った良いところを持っていました。内容が進むにつれて、彼ら彼女らの良いところが少しづつ少しづつあらわになってきました。それこそ薄皮を一枚一枚折り重ねるような形でルー・タイスの教えが彼らの中に積み重なり、その重みがある段階に達すると、彼らの中から可能性がじわりと出てくる、そんな印象でした。
それに触発される形でわたしたちは、準備してきたものを削り、入れ替え、あるいはまったく準備してこなかったものを付け加えたりと、彼らの成長に少しでも寄与できるような工夫をしました。いや、工夫をさせられた、という言い方のほうが正確かもしれません。ルー・タイスと、今回受講してくれた、青少年たちとわたしたちとが一同に介する機会を得られたことで、たいへん幸福なことに、こちらのまだ見ぬ可能性をも引き出してもらった気がします。彼ら彼女らと関わることで、わたしたちファシリテーターも大きく成長させていただきました。
PX2の学びは、即効性のあるものばかりではありません。優れた文学がそうであるように、その学びは体の深い部分に浸透し、ゆっくりとその人の人生を並走するかのごとく、人格を涵養します。10年後、20年後、30年後に、今回ルー・タイスと出会ったみんなが「そういうえばあの2日間がこれまでの自分を支えてくれていたのかもしれない」と思い出してくれるといいなと思っています。
上杉絵理香FT(2日目)
<PX2いわき市開催報告>
PX2を福島県いわき市にて開催いたしました。対象は、主に中高生、13歳から27歳までの青少年、まさに未来のリーダーとなっているみなさんです。<子どもたちを対象としたPX2開催までの経緯>
今回子どもたちを対象にPX2を開催することができたことには、とても感動的なストーリーがあります。そのことについて少し記してみます。昨年3月、いわき市にて株式会社メディエンスさんが企業研修としてPX2を導入されました。PX2を受講されたみなさんは、1日目から本当にたくさんのことを学ばれ、PX2で学ばれたことを即実践される本当に感動的なものでした。今回の子どもたちを対象としたPX2は、そういったPX2受講を通してご自身の人生を大きく変えたみなさんの、「これはすごい!ぜひ未来ある子どもたちへ伝えたい!」という熱い想いの結実でした。受講生みなさんの日々のPX2の実践、大きなゴールを実現しているお姿、子どもたちとの暖かい信頼関係が、「僕も、私も受けてみたい」と子どもたちの心を動かし、今回の開催となりました。<聞いて下さい!スゴイことが起こっています>
2日目の朝からとても感動的なことがありました。会場へ着くなり私たちファシリテーター3人は、「聞いてい下さい!スゴイことが起こっています!」とPX2導入者の方の大きな笑顔と感嘆の声に包まれました。PX2初日終了後、受講している子どもたち数人がPX2を勧めた指導者のもとへ行き、PX2で学んだ言葉や概念を用いて指導者のスコトマを外したというのです。<子どもたちの持つ無限の力は計り知れない>
子どもたちがPX2から学び、応用してゆく力は本当に素晴しいものでした。また、今回初めて会った人同士もいたのですが、さまざまなペアーワークやグループワーク、席替えなどを通し、お互いがお互いを尊重し、いろいろ意見交換している姿はとても印象的でした。<まだまだ広がるPX2の波紋>
今回受講した子どもの保護者の方、まだ受講したことのない指導者の方からも、ぜひPX2を受講したいというご希望を頂きました。またいわき市でPX2は開催されます。いわき市から世界へ。PX2の波紋はますます広がり、未来においては、みんながびっくりするようなスゴイことが起こっていることでしょう。
リバティーコーチングの決意表明
教育機関であるリバティーコーチング株式会社では、社会貢献活動の一環としてPX2の推進に力を入れています。
その上で以下の2点を決意表明として伝えさせていただきます。
1つ目は、私たちは、ファシリテーターになって子どもたちが未来を創るお手伝いをする人を増やすということです。
現在、PX2に関心を持ってくださる教育関係者が急速に増えています。それに伴い、近い将来は様々な場所でPX2の導入要請があると考えています。その際に動くことのできるファシリテーターの数がまだまだ足りていないのが実情です。
是非われこそはという方は、ファシリテーターになって活躍しているご自身をビジュアライズし、実際に必要な行動をとっていただければと考えています。リバティーコーチングでは、PX2ファシリテーターとして活躍したい人を強く支援していきます。
PX2ファシリテーターになるための条件は、以下をご確認下さい
Qファシリテーターにはどうしたらなれますか?
(「BWFインターナショナルの公式サイト」へ)
2つ目は、私たちは、子どもたちが未来を創造できるようになるための教育を行いたい教育関係者・スポーツ指導者・親の支援を行うということです。
PX2を効果的に子どもたちに伝えていくためには、なんといっても教育関係者・スポーツ指導者・親の皆さんのご理解とご協力が必要です。リバティーコーチングは、子どもの未来を真剣に考える大人をバックアップし、共に子どもに最高の教育を提供し続ける仲間として活動していくつもりです。
PX2に関わらず、子どもの教育に関するご相談・ご提案・ご質問がありましたらどうぞ気軽にお問い合せください。
PX2に関する詳しい情報は、以下の画像をクリックしてBWFインターナショナルの公式サイトをご確認下さい。
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